シジュウカラ物語

シジュウカラ物語

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シジュウカラのひな5兄弟は、いつものように、お母さんが餌を持って帰って来るのを待っていました。
お母さんが帰ってくるのは気配でわかるのです。大きく口を開けて、餌をおねだりします。
誰よりも大きく開けないと餌はもらえないのです。
その時も大きな口を開けて・・・。

でも、違っていました。お母さんではなかったのです。スズメだったのです。
スズメがシジュウカラの巣を襲って来たのでした。
スズメは何に腹を立てていたのでしょう。
もしかして、いつもスズメが巣を作る場所にシジュウカラが巣を作ったのでしょうか。
シジュウカラの巣を横取りに来たのでしょうか。
まだ目も空いていないシジュウカラのひなたちは、みんな巣の外に落とされてしまいました。

ひなが落とされたところへおじさんが通りかかり、拾われました。
おじさんは今までにもメジロなど巣から落ちた小鳥を助けたことがある人でした。
5羽のうち、2羽は死んでいました。3羽がおじさんの家に行きました。

ティッシュの箱が新しい巣です。
怪我をしていた1羽が死に、残ったのは2羽だけですが、
『ジュンテンドウ』で買ってもらったえさを食べ、大きくなっています。目も開きました。

おじさんはどこへ行くにもひなを連れていきます。のべつ幕なしに餌を与えなければならないからです。
ゴルフをするときも一緒でした。
今は『弥生食堂』でお昼ごはんです。
おじさんはご飯を食べながら、ひなが口を開けると餌をやっています。
えさを食べたひながお尻をキュッと上げると、それはウンチをする合図、おじさんは手で取ってやります。

あんまりかわいいので、『弥生食堂』でアイスクリームを食べていた人が分けてやろうとしましたょ。
「駄目だ、駄目だ、他のものはやるな。ちゃんと栄養が揃っているえさなんだ。」
「変わったもんを食べたら、お腹をこわすょ。」

一度だけ、ひなはおじさんの手の上で餌をもらいました。
なんてかわいいのでしょう。

「こうやって命を救ったと思っていても、実際は難しいのだよねえ、親から餌の撮り方を教えてもらえないのだよ。」
おじさんの言葉に、しんみり静かになった『弥生食堂』でした。




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by krsmag3 | 2018-05-31 07:38 | | Comments(0)
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